債務整理は家族や友人、会社にバレる?バレずに解決する方法
多くの人が、「自分の借金問題を家族や会社に秘密にしたい」と思っていることでしょう。
債務整理手続きには、周囲にバレずに借金を返済したり、債務がなくなったりする方法もあります。自分に適した債務整理方法を選び、自分の借金がバレないための重要なポイントを把握して、借金問題を解決しましょう。
この記事では、家族や友人、会社などに借金バレることを回避しながら債務整理を行う方法や、秘密がバレてしまう要因についてご紹介します。
借金はどんな時にバレる?
あなたは以下のような状況になっていませんか?
- 滞納しがちで電話や督促が来ている
- クレカや借金の返済をすると生活費がカツカツ
- 今後2~3ヶ月後の返済の目途が立っていない
- 借金の総額を把握できていない
もし、1個でも思い当たる節がある場合、借金が身の回りの人にバレてしまう以上に、返済も滞ってしまう可能性があります。
あなたが今やるべきなのは、自分の借金の返済総額がどれくらいなのかを把握することです。とは言っても自分の借金額なんて見たくないという方が多いでしょう。
そういった方はまず、借金減額シミュレーターをおすすめします。
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借金がバレる原因は主に2つ
借金をしていても、家族や友人にバレて心配をかけたり、会社にバレて仕事がままならなくなってしまったりするのはできるだけ避けたいですよね。
しかし、自分がどれだけ気をつけていてもほんの少しの不注意や身の周りの方の詮索によってバレてしまう場合もあります。
借金がバレる前に、どういった要因でバレるのかを知っておくことで、バレないように対策をすることができます。
債権者(借入先)から督促の電話や手紙が来る
借金が身の回りの人にバレる一番の原因は、債権者(借入先)の金融機関や消費者金融などからの電話や郵送されてくる手紙です。
借金の返済が滞ると、債権者(借入先)から状況確認のための電話や手紙が届きます。それでも返済をしなかった場合は返済を催促する督促状が家に届きます。
メールや電話であれば、携帯やパソコンを見られない限りバレることは少ないでしょう。しかし、督促の場合は家に電話がかかってきたり、郵便物が届いたりする場合もあります。
バレないためには、本人のスマートフォンへかかってきた電話の会話を聞かれたり、本人宛の郵便物の差出人を確認されたりしないように注意する必要があります。
借金返済が滞納するほど債権者(借入先)からの連絡が増えるため、返済が滞りそうな方は、なるべく早く対処しましょう。
ATMの利用明細を見られたり、普段の言動からバレる
ATMを利用して返済やキャッシングを行うと、明細書が発行されます。この明細書には、借入先の会社名が記載されています。
この明細書を財布やバッグに放置したり、部屋に置きっぱなしにすることで、家族に借金の存在が知られることがよくあります。
また、借金を抱えていると、自分でも気づかないうちに、お金に関する話題に過度に敏感に反応したり、逆に避ける傾向が生じることがあります。
家族や同僚など、毎日一緒に過ごす人々は、こうした変化に気づくかもしれません。さらに、何気ない会話の中で不用意に情報を漏らし、借金の事実を知られることもあるでしょう。
周囲に借金の状況が露見しないようにするには、自分の言動に日常的に注意を払う必要があります。
バレずに借金を減額するには専門家に依頼する
家族や友人、会社にバレないように借金問題を解決するには、弁護士に相談して任意整理をすることがおすすめです。
ではなぜ任意整理はバレにくいのでしょうか。1つずつ紹介していきます。
任意整理とは
任意整理とは、借金の利息をカットして元本のみの支払いにする手続きです。
借金返済では、利息によって返済期間が伸びてしまったり、返済できなくなってしまうことが多いため、利息をカットするだけでもかなり返済負担は軽くなります。
また、過払金が発生していれば利息だけでなく、元本も減額できる可能性もあります。
基本的には弁護士などの法律の専門家に依頼して手続きを進めるため、手間が少なく、債務整理をした人の約85%の方が任意整理を選んでいます。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
任意整理がバレない理由は?
任意整理が他の債務整理手続きと比べてバレにくいと言われている理由には以下のようなものがあります。
- 必要書類の準備が少なく、家族の協力がなくても準備できる
- 財産の強制的処分がなく、家や車を維持できるため
- 裁判所を通さない手続きのため、裁判所からの通知などが来ない
- 整理する借金を選べるため、会社や保証人にバレそうな債務を除外できる
任意整理を弁護士に依頼した方がいい理由
弁護士に任意整理を依頼することで、任意整理にかかわる手続きを弁護士に全て代行して網羅うことができるため、家族や友人、会社にバレることなく手続きを進めることができます。
また、弁護士に依頼して受任通知を発行してもらうことで、債権者(借入先)からの督促の電話や手紙が止まります。
任意整理手続きには、専門的な法律の知識が必要になるため、弁護士に依頼することで手続きがスムーズに進メリットもあります。
任意整理はもともとバレにくい手続きですが、弁護士に依頼することで、弁護士もバレないように配慮してくれます。
個人再生、自己破産、特定調停は家族や会社にバレやすい?
債務整理には、任意整理のほかに個人再生、自己破産、特定調停の手続きがあります。
その手続きも会社に通知が行くことはありません。しかし、手続きの特徴から家族に隠しておくことは厳しいでしょう。
債務整理手続きの種類ごとの違いや、個人再生や自己破産、特定調停が家族にバレやすい理由をご説明します。
債務整理の手続きごとの特徴の違い
債務整理の手続きには「任意整理」「個人再生」「自己破産」「特定調停」の4種類があります。
下記の表で簡単に債務整理の種類ごとに、概要や費用の相場、手続き期間をまとめました。
債務整理を簡単にまとめた表を用意したので、それぞれの違いがわからない方はこちらでご確認ください。
債務整理 の種類 | 任意整理 | 個人再生 | 自己破産 | 特定調停 |
---|---|---|---|---|
概要 | 弁護士と債権者が 直接交渉して利息や 月返済額を減額したり、 催促を止めたりして 借金を返す。 | 裁判所から認可された 再生計画をもとに借金を 一部免責してもらい、 残額を返済する。 | 裁判所で借金の 支払義務を免除 してもらう。 | 裁判所に仲介して もらいながら 債権者と話し合い 利害関係の調整をする。 |
費用の 相場 | 5万円~60万円 | 50万円~60万円 | 50万円以上 | 10万円~30万円 |
手続き 期間 | 3~6ヶ月 | 1年~1年半 | 6ケ月~1年 | 3~4ヶ月 |
債務整理の手続きごとの特徴に関して、詳しくは以下のページをご覧ください。
個人再生、自己破産、特定調停で家族や会社にバレる理由
個人再生、自己破産、特定調停といった債務整理方法は、任意整理に比べて家族にバレる可能性が高いのは、以下の理由からです。
- 必要な書類や情報を収集するために家族や会社の協力が必要な場合があるため。
- 財産が強制的に処分され、これによって借金問題が家族に知られる可能性があるため。
- 裁判所からさまざまな書類が自宅に送られ、その内容が家族に知られる可能性があるため。
- 債権者を自由に選ぶことができず、保証人が家族や知人である場合、請求が及ぶ可能性があるため。
債務整理の手続きは一部のケースで家族に知られずに進めることもありますが、完全に秘密にできない場合もあります。したがって、借金問題を解決するためには、誠実に家族に状況を打ち明けることが賢明です。
借金問題を隠すことで逆に事態が悪化する可能性があるため、バレないようにという理由で債務整理を諦めないでください。
家族や自分にとって最適な手続きを選び、生活再建に向けた具体的な方法を検討しましょう。必要であれば、弁護士に相談してアドバイスを受けることもおすすめです。
任意整理でも借金の返済がバレてしまう場合もある
弁護士に依頼して任意整理の手続きをすれば、債権者(借入先)からの督促や裁判所からの郵送物で家族等にバレることはないでしょう。
とはいえ、任意整理手続きでも不注意でバレてしまうことはあります。任意整理手続きだったとしても、家族にバレてしまう場合をご紹介します。
ブラックリストになっていることがバレた。
ブラックリストになると、新しくクレジットカードを作ったり、ローンを組んだりすることができなくなります。
そのため、もし家族で車などの大きな買い物をする際に本人名義でローンが組めなかったり、クレジットカードが使えなかったりすることでバレる可能性があります。
もし債務整理中に大きな買い物が必要になったら、ローンが組めない理由やクレジットカードを使えない理由を用意しておいた方がいいでしょう。
債務整理手続きの必要書類準備でバレる
任意整理は、他の債務整理手続きと比べて一番必要書類の準備が少ない手続きです。
そのため、個人再生や自己破産よりも家族にバレる確率は低いと考えられますが、ちょっとしたきっかけでバレてしまうこともあります。
任意整理をするためには、最低限身分証明書と印鑑が必要になります。相談する事務所によっては、給与明細や源泉徴収票、金融機関の借入証明書などが必要になる場合もあります。
ほとんどがバレずに用意できる書類ですが、仕事のカバンに入れっぱなしにしたり、家のデスクに置きっぱなしなどで、バレることがあります。
財産の処分によってバレる可能性があります
個人再生や自己破産の場合、家や車、預金などの財産が強制的に処分される可能性がありますが、任意整理の場合は財産自体が直接的に影響を受けないため、負債をコツコツ返済することで財産売却などで周囲に知られるリスクを軽減できます。
ただし、分割で購入した商品について、任意整理を行った場合、業者が商品を引き上げる可能性があるため、ご注意ください。
弁護士とのコミュニケーションがバレる可能性があります
債務整理が他人に知られてしまう一般的なケースとして、弁護士とのコミュニケーションから発覚することがあります。
もし依頼者が他人に秘密にしたいと希望する場合、弁護士事務所は差出人が弁護士であることがわからないように配慮します。
ただし、弁護士の配慮があっても、郵便物を放置し続けたり、電話の対応を他の人に任せたりするとバレる可能性があるため、適切に管理に気をつけましょう。
メールや電話の履歴
弁護士に対して秘密を守りたい場合、連絡手段はなるべく電話ではなくメールを使用するように心がけることができます。
電話を使うと周囲の人々に会話を聞かれる危険性があるため、メールの利用は心配が少ない選択肢です。また、電話が必要な場合でも、依頼人の都合に合わせるような柔軟な対応を弁護士が行ってくれるでしょう。
ただし、バレにくい方法でコミュニケーションを取っていたとしても、パソコンやスマートフォンのメールや通話履歴が見られることに注意が必要です。
共有のパソコンで弁護士とのやり取りを行ったり、スマートフォンのロックをかけないようなことは避けましょう。
任意整理をする際に家族や友人にバレないようにするための注意点
任意整理を進めながらも、家族や勤務先など周囲に知られずに借金を返済するための要点を以下にご紹介します。
- 弁護士に家族や友人に秘密にしていることを伝える
- 書類の取り扱いと保管に注意
- 保証人がいる借金に注意する
- 新たな借金やクレジットカードの利用に注意
- 返済と弁護士費用の支払いを怠らない
弁護士に家族や友人に秘密にしていることを伝える
任意整理を依頼する前に、家族や勤務先など周囲に知られたくない旨を弁護士に相談しましょう。
周囲に秘密であることを先に言っておくことで、弁護士は適切な対策をしてくれます。例えば、郵便物の送付先を事務所名ではなく個人名にするなどの配慮が可能です。
弁護士は債務整理を進めつつ、秘密を守るために協力してくれるでしょう。
書類の取り扱いと保管に注意
任意整理手続きには多くの書類の提出が必要です。これらの書類を注意深く準備し、家族や同僚に見つからないように保管しましょう。
弁護士からの郵便物が慎重に取り扱われていても、書類を不適切に保管していると家族や友人にバレてしまう可能性が生じます。書類の適切な取り扱いに注意しましょう。
保証人がいる借金に注意する
債務整理を実施すると、債権者(借入先)は保証人に対して債務整理の事実を通知することがあります。保証人が家族や友人などの場合、債務整理が周囲にバレる可能性が高まります。
任意整理の際には、保証人がいる借金を任意整理の対象から外すことで、周囲にバレるリスクを軽減しましょう。
新たな借金やクレジットカードの利用に注意
債務整理を行うと、信用情報機関に事故情報が登録されます。いわゆるブラックリストです。任意整理の場合は約5年間事故情報が保存されます。
そのため、債務整理の事実が信用情報に残る期間中は新たなローンの契約やクレジットカードの作成ができません。
返済と弁護士費用の支払いを怠らない
債務整理の進行後も、借金の返済や弁護士に対する費用支払いを怠らないようにしましょう。
支払いを怠ると、債権者からの督促や訴訟の可能性が高まり、その結果、債務整理の事実が家族や同僚にバレるかもしれません。
支払い期日に遅延が生じそうな場合は、速やかに弁護士に相談し、適切な対策をすることが大切です。
まとめ
専門家に依頼することによって、督促や取り立てを停止させることが可能で、同時に家族や会社にバレずに手続きを進めることができます。
さらに、手続き中に送付される全ての書類は、専門家の所へ送付されるようになります。
これらの理由から、借金問題を解決する際には、家族や会社に知られずにスムーズに対処するために、まずは専門家に相談をすることがおすすめです。
最初に、あなたの借金をどれだけ減額できるかをシミュレーションで確認してみましょう。