ブラックリストってなに?信用情報機関への登録期間はどのくらい?登録されたら人生の終わり?
「ブラックリストってなに?」
「ブラックリストになったら一生終わりなんでしょ?」
債務整理をためらう理由として、債務整理をした際にブラックリストになることが挙げられます。
今回は、ブラックリストがどういうものなのか紹介していきます。
ブラックリストってなに?
カードローンやクレジットカード等の返済を延滞した時や、債務整理をするときなどブラックリストに載ると表現されます。
しかし、「ブラックリスト」というリストが存在する訳ではありません。
債務整理をした人や返済延滞をした人の情報がデーターベースになっている訳ではないのです。
クレジットカードを作成する時や、ローンを契約するときには、本人の個人情報やクレジットカード、ローンの支払い情報などの信用情報と呼ばれる顧客情報が信用情報機関に登録されます。
一定期間、借金の返済が滞ったり債務整理を行なった場合には信用情報機関に、事故情報が登録されることになります。
この信用情報機関に事故情報が登録されている状態を「ブラックリストに載る」と呼びます。
また、ブラックリスト状態になっても一定期間であり、一生ブラックリスト状態な訳ではありません。
信用情報機関や行なった手続きによって差はありますが、一定期間でブラックリストではなくなります。
どんな場合にブラックリストに載る?
ここまでで、ブラックリストがどのようなものなのかわかっていただけたかと思います。
ここからはどのような場合にブラックリストに載るのかご紹介していきます。
ブラックリストになるパターンは大きく分けて以下の4つになります。
- クレジットカードやローンの支払いが滞る
- 任意整理、個人再生などの債務整理を行う
- 複数のクレカ、カードローンに同時に申し込む
- クレカ現金化
一つずつご紹介していきます。
クレジットカードやローンの支払いが滞る
1つ目がクレジットカードやローンの支払いが滞ることです。
クレジットカードや各種ローンの支払いが滞るとブラックリストに載ってしまいます。
しかし、一度忘れたからといってブラックリストに載る訳ではなく、2ヶ月から3ヶ月ほど返済が遅れた場合にブラックリストに載ると言われています。
携帯電話の割賦購入や奨学金の返済についてもブラックリストに載る対象になっています。
任意整理、個人再生などの債務整理を行う
2つ目は任意整理や個人再生などの債務整理を行った場合です。
債務整理を行なった場合は例外なく必ずブラックリストに載ってしまいます。
債務整理の手続きによりますが、任意整理、個人再生の場合は完済後5年程度、自己破産の場合は免責決定後7年程度ブラックリストに載ることになります。
※2022年11月以前の場合、10年程度
複数のクレカ、カードローンに同時に申し込む
3つ目は複数のクレカ、カードローンに同時に申し込むことです。
クレジットカードやカードローンに複数同時に申し込んだ場合もブラックリストに載ってしまう場合があります。
いわゆる、申し込みブラックと呼ばれるものです。
これは、複数の金融機関に同時に申し込むことで、お金に困っていると思われてしまい、借金の返済見込みが薄いと思われるからです。
信用情報機関は各個人の申し込み状況を把握しています。
そのため、どこか1社だけでも通ればいいと思っている場合でも、複数同時に申し込むのではなく、審査に通りたい順で審査を送るようにしましょう。
クレジットカードの現金化
4つ目がクレジットカードの現金化を行なった場合です。
クレジットカードの現金化は、各クレジットカード会社の規約違反になるため、ブラックリストになる可能性があります。
ブラックリストは最短5年で削除
ブラックリストについて紹介していきましたが、実際にどのくらいの期間ブラックリストになるのか気になる方も多いと思います。
ここからは実際に信用情報機関や手続きによってどのくらいブラックリストになるのか紹介していきます。
まず、日本には以下の3つの信用情報機関があります。
- 株式会社日本信用情報機構(以下JICC)
- 株式会社シー・アイ・シー(以下CIC)
- 全国銀行個人信用情報センター(以下KSC)
それぞれの信用情報機関によって、加盟会社が異なっており、JICC、CICは信販会社や消費者金融、クレジットカード会社が加盟、KSCは全国の銀行が加盟しています。
クレジットカード会社や消費者金融などの金融機関は必ずどこかの信用情報機関に属しており、信用情報機関はそれぞれ事故情報の保有期間を決めています。
そのため、一定期間で事故情報は削除されます。
債務整理をした場合は、どの手続きでもブラックリストに載ることとなります。
しかし、手続きの種類によってブラックリスト登録期間は異なります。
任意整理や個人再生では完済から約5年、自己破産では免責決定後約7年ほど事故情報が残ります。
※2022年11月4日以前は約10年
ブラックリストになってしまった場合のデメリット
では、ブラックリストに載ってしまった場合、どのようなデメリットがあるのでしょうか。
代表的なものは以下の2つです。
- クレジットカード、ローンの審査に落ちる
- スマホの分割購入ができない
1つずつご紹介していきます。
クレジットカード、ローンの審査に落ちる
こちらは皆さんイメージがあると思います。
ブラックリストになると、クレジットカードやローンの審査に落ちてしまいます。
クレジットカード会社やローンの会社は、新規申し込みがあった場合申込者の返済能力を信用情報機関で審査します。
そのため、ブラックリストに載っている場合は、返済能力がないとみなされて審査にほとんど通らなくなってしまいます。
また、クレジットカード会社やローン会社は、定期的に既存顧客の信用審査もしますので、ブラックリストになった場合は利用中であっても使えなくなってしまうことが多いです。
スマホの分割購入ができない
ブラックリストになると、スマホの分割購入もできなくなってしまいます。
大手キャリアであるドコモ、au、ソフトバンク等も信用情報機関に加盟しているからです。
そのため、ブラックリストになってしまった場合は、格安スマホ等を使うことをお勧めします。
まとめ
ブラックリストになってしまった場合、信用情報機関の事故情報は取り消すことはできません。
しかし、生きている間ずっと登録されている訳ではなく、一定期間で事故情報は削除されます。
デメリットはありますが、デビットカードを使うなど対処の方法によっては不便を感じずに過ごすこともできます。
借金で困っている場合は、いち早く借金問題を解決することが重要です。
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